骨盤矯正

骨盤のゆがみは大まかに分けて3タイプ。混在していることも多く、分かりにくいです。

写真左は骨盤が前方に移動して反り腰になっています。写真右のように、お尻を後ろに引いて重心を正しい位置に戻すよう指導すると、その場で正常な位置になります。

写真左の赤い線上にある仙腸関節がずれると、骨盤周囲、ソケイ部、下肢から足にかけて痛みやしびれが生じます。坐骨神経痛やヘルニアと間違われやすい病態です。

骨盤は、上半身と下半身をつなぐ要で体の中心にあります。

手足の力を伝えたり、体を支えたりする重要な場所です。そのため、骨盤が歪んでしまうと身体全体に悪影響が出てしまいます。

1.姿勢が悪くなる
骨盤がゆがむと下腹がポッコリ出たり、肩が下がったりします。

2.背骨の動きが悪くなる
反り腰や猫背でかたまって動きにくくなります。慢性的な腰痛を感じることもあります。姿勢を正そうとしても思うように動けません。

3.肩・下肢の機能が低下
骨盤が不安定だと肩や足に余計な力が入ります。肩が挙がりにくい、膝が痛い、坐骨神経痛を感じるなどの問題を感じます。

4.身体が不安定になる
体幹が安定しないためスポーツ時のパフォーマンスも上がりません。練習効率も落ちてしまいます。体がびしっとしないため歩いているとフラフラするとおっしゃる方も良くあります。

5.インナーマッスルの機能低下
体に力が入らない、体温が低い、全身がだるい、気づいたら尿漏れしていたなどの症状が現れます。

前後の歪みに対してはまず股関節周りのストレッチを実施します。

股関節が自在に動けるようになると骨盤を楽に動かすことができます。

次に骨盤を前後左右に誘導して患者さんに正しい骨盤の位置を学習してもらいます。一回学習するとすぐに自分で誘導できるようになります。

左右のずれが残る場合はリアラインコアという矯正具を使います。これを締めて簡単なエクササイズをすることで骨盤が正しい位置に収まります。

片方だけで効く人もいれば両方必要な人もいます。骨盤は個人差が大きな場所なので症状やズレを見ながら一人ひとりに合せて施術を提供します。

骨盤矯正は1回の施術で効果が出ますが、最初の内はすぐに元に戻ってしまいます。

正しい骨盤位を獲得できるまでには10回が必要です。